庭コラム

#庭マグ

季節を楽しむ、自然とつながるひとときを。
庭と器と私の時間

練上のマグ 時を重ねて
Vol.6

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春夏秋冬や時間帯、それぞれのシーンに合わせて庭やテラスで使いたい素敵なマグカップを、ライフスタイルショップ『THE COVER NIPPON』のクリエイティブ ディレクター・松坂香里さんのナビゲートでお届けします。
毎週ご紹介する#庭マグで、あなたのお気に入りを見つけてください。

絵付けとは異なる独特な風合いが美しいマグ

新緑が華やかに庭を彩る季節、爽やかな風が庭での時間も心地よくしてくれます。
今回の#庭マグは、一つひとつ丁寧に「練上(ねりあげ)」の技法でつくられたマグをご紹介します。

一般的に陶芸は形を作った後に模様を描きますが、練上は、色の異なる土を何層にも積み上げて模様を作り、それを器の形にします。日本では古くからある技法で、細かい模様の練上は、世界でも類を見ないと言われています。

このマグを製作したのは、山梨県にある「會田雄亮 忍野窯」です。
大きなモニュメントから器まで幅広い分野で活躍し、2015年に83歳で逝去された會田雄亮さんは、優美な練上技法で独自の美的世界を構築し、30代でボストン美術館付属美術学校の講師を務め、イタリアの国際陶芸コンペで金賞を受賞するなど、早くからその才能を広く国内外で認められてきました。「會田雄亮 忍野窯」は、そんな會田さんの想いを紡ぎ、練上による食器を作り続けています。

この練上マグは、一般的なモーニングカップより少し大きめで、持ち手部分の指がかりがとてもよく、デザイン性と使い勝手のよさが見事です。生前の會田さんは、「日常的に使うものの質が、その国の文化を醸成してゆく、自身の作ったもので、暮らしを明るくできると幸せです。」と語られていたそうです。

ライフスタイルが大きく変化している今、練上のマグとともに、ゆっくりと時を重ねましょう。

デザイン性と機能性を兼ね備えたマグ。

本体と持ち手の部分に注目。一枚に繋がっている板のよう。

裏面を見ると、練上の構造が見て取れる。

練上モーニングカップ  左から 矢羽・綾木立・時雨 各8,000円(税抜)  會田雄亮 忍野窯

写真 / 田口 昭充  文 / 松坂 香里

Profile

松坂 香里 | Kaori Matsuzaka
Creative Director

Made in Japanセレクトショップの先駆けである『THE COVER NIPPON』をディレクション。デザイナー・バイヤーの両視点を活かし、産地のブランディングや商品開発、店舗や展示会のコーディネート・PRなど幅広い領域で活動。日本のモノづくりを未来に繋げるために、つくり手とつかい手を繋いでいる。

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