庭コラム

庭のプロフェッショナルに聞く

日々の暮らしや住空間に物足りなさを感じているなら、“庭”で解決できるかもしれません。
庭を活用した自然とつながるライフスタイル、そこには豊かな生活や素敵な時間を過ごすヒントがあります。
日本各地の庭づくりのプロフェッショナルに聞きました。

庭のプロフェッショナルに聞く:Vol.4

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庭がもたらす豊かなライフスタイルや、自分らしい庭づくりのヒントなど、日本各地で活躍する庭のプロフェッショナルに聞きました。

自然の樹木は庭のプランニングに欠かせない存在

朝はどんなに忙しくても、誰もがリビングを使いますよね。そこで食事をするとき、ほんの束の間だとしても窓の外を見るはずです。その景色から季節の移り変わりを眺める。春は芽吹き、初夏は新緑、秋になれば紅葉、冬なら細い枝。私のプランニングに樹木が欠かせないのは、いつもと同じ窓でも、自然の変化によって心の動きを感じ取ってほしいからなのです。さらには、そんな景色の移り変わりから生まれる何気ない家族の会話も大事にしたい。ですから作家である私自身、単に庭のデザインに頼るだけでなく、日々を自然に過ごせることを考えるのがとても大事だと感じています。住まう人が自然と寄添いながら営む“自然な暮らし”は豊かな時間を創造すると思います。

株式会社美興プランニング(岡山県)
代表取締役
髙本 興さん

https://www.bikouplan.co.jp/

庭の活用法はライフスタイルやステージによって変化するもの

庭をつくりたいというお客様は、ある程度のイメージや目的がはっきりとしている方も多いです。このスペースで子どもを遊ばせたいとか、犬を放したいとか…。あるいは、お子さんが大きくなってご夫婦だけになったので、菜園にしたいとか、芝生や植栽の手入れが大変なのでローメンテナンスな庭にしたいという話もあります。また、お子さんが戻ってくるので、駐車スペースを増やしたいという話もあります。お客様のライフスタイル、ライフステージによって庭の活用法は全く変わってきますから、そういったご要望をくみ取ってご提案していくのが我々の仕事といえます。なので、どんな些細なことでも庭のご相談をいただく時には具体的なお話しをお伺いしたいと思っています。

フォーカルポイントK(山梨県)
店長
篠原 和訓さん

http://e-koken.net/

ご相談前の準備、それはお客様の庭づくりに対する情熱

お客様が庭をどうにかしたいと感じた時、まず庭づくりに情熱を持っていただけると嬉しいです。具体的なイメージではなく、どんな風に暮らしたいか、どんな庭にしたいか。それさえあれば、あとは様々なアイデアを提供させていただきます。というより、何が必要で何が不要かを正しく説明するのが我々プロフェッショナルの役目です。予算に見合わない理想であろうと、まずは話してもらうことが大事です。私は常々、最初にご提示された予算を上回るプランもお出しするようにしています。それは、“お客様の理想以上”をご提案したいという想いと、自分がこの家に住むならこうしたいという願望を込めているからです。

有限会社裕花園(滋賀県)
代表取締役
西村 裕史さん

http://yu-kaen.com/

お客様がイメージする「夢プラン」が、はじめの一歩

庭づくりをしてみたいと思ったら、まずはお客様がイメージする「夢プラン」を考え、それを全て語ってください。それがスタートです。ただし、現実的な話をさせていただくと、本当に理想の庭づくりを実現するなら、家を建てる前にご相談いただくのがベストです。なぜなら私たちは造成工事も得意なので、根本的な実用性や機能性を反映した庭のデザインができるからです。もちろん既に住まわれて何年か経過している場合でも構いません。まずは「夢プラン」をお聞かせいただくことが庭づくりの第一歩になるのです。その上で、私たちはデザインと機能の両面から様々なご提案をさせていただきます。

株式会社藤照(群馬県)
代表取締役
六本木 正さん

http://to-sho.com/

お話を聞いて形にすることが我々デザイナーの役割

お客様のお話を聞いて庭のプランを構築するのが私たちデザイナーの役割です。ウッドデッキにしても、小さなお子さんがいらっしゃるならプールが置ける広さがいいのではないか。ご年配の方がいらっしゃるご家庭なら隣接して花壇を設け、外に出るきっかけと外に出やすい工夫をする。やりたいことや過ごし方に適した素材や形は何か?それらのメリット・デメリットも勿論、説明させていただきます。ですから、あまり多くを心配なさらずに気軽に相談していただければと思います。どのようなモノや空間、雰囲気が好きか、どのようなこだわりをお持ちか。お庭づくりの出発点はそこからで十分です。

株式会社そとや工房(滋賀県、京都府、大阪府)
滋賀栗東店 店長代理チーフデザイナー
辻 紗恵子さん

https://sotoya.jp/

庭を舞台にしたご家族のストーリー

庭づくりでサンルームを採用される方の理由は、一つではないと思います。洗濯物干しのためだけではない、プラスアルファでちょっとくつろぐことができたり、さらにお子さんの遊び場として活用することができたり…。ご年配の方が自分のお気に入りの場所として健康面に配慮して採用するケースなどもあります。もちろん、サンルームを設置した分、草むしりの手間も省けますから、複合的な理由で選ばれていると思います。その人にとって色々なメリットがあるからこそ、サンルームをつくるのだと感じます。複合的な理由、それこそが各々のご家族の“ストーリー”だと感じます。ご家族一人ひとりは暮らしの主役であり、庭のサンルームが存在することで生まれるストーリーも数多く存在します。

株式会社関徳(愛知県)
代表取締役
関谷 剛史さん

https://www.sekitoku.net/

“見る庭”ではなく“使う庭”への変化

昨今、庭のあり方に明確な変化を感じることがあります。かつて“見せる”ものだった庭は、今は、“使う”ものに変化しています。植栽を整え、庭をきれいにすることは、以前はお客様が来た時の見栄えを良くすることが目的だったように思いますが、最近は、自分の生活スタイルを反映させたものであり、その中で“使う”へと変化してきました。以前に手がけた庭を訪れると、サンルームの中で玉ねぎやさつまいもが干されていたり…一瞬、目を疑いましたが、お庭やサンルームを存分に使いこなしていただいているということです。生活感があるのはとても素敵なこと。なぜなら、庭が暮らしにすっかり馴染んでいるということなので、このような風景をみると私たちも嬉しいものです。

株式会社グリーン・エクステリア(兵庫県)
代表取締役
永井 秀明さん

https://green7.jp/

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