庭コラム

庭で楽しむグリーン

庭をおしゃれで快適な空間にするためには、グリーン(植物)の演出は欠かせません。
ここでは、お手入れが簡単でセンスアップできるグリーンのアイデアを紹介。

鉢植えで育てる初めての庭木選び

update

土のない庭でも気軽にグリーンを楽しめる鉢植え。
大型の庭木から小型のものまで、これからの季節におすすめの庭木を、グリーンの専門家・SOLSOの中嶋有さんに教えてもらいました。

Profile

株式会社DAISHIZEN 取締役
中嶋 有

21歳で南米アマゾンに行き、帰国後植物の世界へ。観葉植物や山野草、生花の販売を経て、2011年に株式会社DAISHIZEN『SOLSO』の立ち上げメンバーとして入社。入社後は個人邸やショップなど幅広いジャンルで、ライフスタイルに寄り添う植栽プランの提案を行う。

初めての鉢植えは
根の張り方と安定感で選ぶ

庭にグリーンを増やしたい人におすすめの鉢植え。鉢植えは地植えよりも自由度が高く、好きな場所や時季に手軽にグリーンを増やすことができます。地面が少ないタイルやデッキの庭でも楽しめるのがメリット。種類も豊富なので、どう選んで良いのか迷ってしまうかもしれません。今回は初めてでも失敗しない、鉢植えの選び方や育て方のポイントを紹介します。

まず1つ目は選び方。小さな苗よりも、大きく育った苗を選びましょう。大きく育ったものは根がしっかりと土に根付いていて、安心感があります。

2つ目は育て方です。ポイントは、水やりと肥料のタイミング。地植えの場合、根が張れば土に蓄えられた栄養分と雨で自然に成長していきますが、鉢植えの場合は土が少なく乾燥が早いため、地植えのものと比べると水やりの頻度が多くなります。また、肥料を適切なタイミングで与えてあげることも大切。人間と同じで、植物もお腹が空く(土の中の栄養分が減る)と元気がなくなってしまいます。肥料を与えるタイミングは、植物の様子を観察して年に3〜4回を目安にします。水やりと肥料、この2つをしっかり与えて、いい庭木に育てましょう。鉢は、通気性に優れるテコラッタ鉢や素焼きの陶器鉢がおすすめです。

鉢植えと言っても種類や大きさはさまざま。庭の大きさや、日照時間、風通しなどを考慮して、庭環境に合った鉢植えの植物を選ぼう。

 

 

 

 

 

お店で鉢植えを選ぶときは、大きく育っているものを選ぶ。根が安定しているため初心者も育てやすい。また、暑さや寒さに強いか、害虫がつきにくいかなども購入前に確認しておこう。

ユニークな花が人気!
庭木におすすめのバンクシア2種

バンクシアを育てるメリット
  • 来客の目を引く個性的な庭に
  • 肥料がほとんど必要ない
  • 地域によって越冬も可能

おすすめの庭木としてまず紹介するのは、ワイルドで個性的な花が咲く「バンクシア」。オーストラリア固有の常緑樹で、近年では育てやすさと個性的な見た目から鉢植え庭木としても注目を集めています。秋から冬にかけて筒状の大きな花を咲かせ、開花は数カ月もの間続きます。風に弱いので支柱を立てて安定させましょう。日本の気候風土に合う品種は限られますが、手入れが簡単で育てやすい2種類を紹介します。

コーストバンクシア:オーストラリアでは沿岸部だけでなく平地や山間部にも自生する品種で、とにかく丈夫。冬から春にかけてクリーム色の花を咲かせる。成長すると3m以上になることも。

ヒースバングシア:ヒース(=エリカ)に似た針状の葉を持ち、秋から開花が始まり濃い朱〜オレンジ系の花を咲かせる。成長すると2m以上になることも。

出合えたらラッキー!
鉢植え低木におすすめのレア品種4選

鉢植え低木のメリット
  • 移動がしやすく剪定も楽
  • 大きく育てば目隠しにも
  • ひとつの鉢で寄植えも可能

耐寒性があり育てやすい常緑の低木は、地植えして生け垣や目隠しにするのが一般的ですが、鉢植えで育てることで、小型の”愛でる庭木”としても楽しむことができます。ここで紹介する4種の庭木は、害虫がつきにくく、肥料もほとんど必要がないものばかり。ただし、中には寒さや湿度に弱いものも。水やりの際によく観察をして、傷みがないか確認しましょう。また、似た環境を好む庭木を寄植えにして立体感のある鉢に育てることもおすすめです。

ウエストリンギア:ローズマリーによく似ていますが別物。オーストラリア原産で花期が長く、冬でも豊かに茂るシルバーリーフが楽しめる。鉢は陶器の寸胴型がおすすめ。

フィリカ プベッセンス ワフトフェザー:南アフリカ原産でフワフワとした葉や花が個性的。切り花やドライフラワーとしても人気な珍しい品種。

リューカデンドロン パープルヘイズ:らせん状に葉が伸びる、南アフリカ原産の常緑低木。冬になり寒さが厳しくなると葉が紫色に変化する。

ツリージャーマンダー:地中海沿岸に自生する耐寒性に優れた樹種。5~6月にかけて青紫色の可憐な花をつける。鉢は素焼きの鉢やテコラッタがおすすめ。

【番外編】食べるハーブの寄植えが人気再熱中

新型コロナウイルスが世界中で猛威をふるっている昨今、家で過ごす時間が増えている人が家の中で楽しめる実用の趣味として「家庭菜園」が注目されています。その中でも虫が付きにくく初心者にも育てやすいハーブ菜園がおすすめです。数種類を寄植えにすれば、見た目の変化も楽しめます。1年草のバジルやディル、多年草のタイム、ローズマリー、ミントなどは、料理のアクセントにも、ハーブティーとしても使えます。

奥から時計回りに、レッドラリピラミント、スカーレットケール(紫)、チャービルの寄せ植え。ミントは害虫対策にも有効ですが繁殖力が強いため鉢を別にするなどの対策が必要。ケールは紫色を選ぶと色が締まり、鉢の見栄えもよくなる。

土はハーブや野菜用の培養土を使うと便利。培養土にはさまざまな種類があるので、用途にあったものを選ぼう。

いかがでしたか? お庭の環境に合わせて、長く愛でられる鉢植え庭木を見つけてみましょう!

エクシオールの
詳しい情報を見る

*LIXILのウェブサイトへ移動します