庭コラム
季節を楽しむ、自然とつながるひとときを。
庭と器と私の時間
もうすぐ夏休み、そろそろ夏の予定を立て始める頃ですが、今年はおうちでゆっくり過ごす時間が多くなりそう。
今週は、これからの夏気分におすすめの、爽やかなブルーが印象的な#庭マグをご紹介します。
このシマウマのマグは、昨年100周年を迎えた、神奈川県横浜市の「大倉陶園」によるもの。
1919年(大正八年)創業以来、日本の伝統的な呉須の染付や、ヨーロッパから取り入れた各種技法を用いて、幾多の新技法を開発し、数多くの名品を世に送り出しています。日本の皇室御用達窯でもあり、これまでにも多くの来賓を大倉陶園の器でお迎えしています。
従来の大倉陶園では、エレガントな形状に金彩を用いたものが多い中、電子レンジでも使用でき、カジュアルに使っていただきたいという思いから生まれたのが、この新シリーズ「ブルーサファリ」です。
完璧な白磁の美しさを求める大倉陶園では、世界でも類を見ない1460度の高温で焼成することにより「大倉ホワイト」と呼ばれる独自の白さを持つ白磁器がつくられています。
また、本焼成した白生地にコバルト絵の具で絵付けし、再度高温で焼成することで、コバルトの青色は釉薬と和らかに融合し、深い青色が美しくにじみ、動物のシルエットが浮かび上がり、自然なぼけ足がそれぞれの動物の文様と情景をより豊かに見せてくれています。
「ブルーサファリ」は、マグ以外にも、いろんなアイテムにそれぞれ違う動物が描かれています。マグとプレートなど組み合わせることで、朝食やプレートランチなど、様々なシーンにも活躍してくれそうです。
庭のテラスでゆっくりすごす休日のブランチタイム、想像の翼にのって、サファリの旅に出掛けませんか。
写真 / 田口 昭充 文 / 松坂 香里
Made in Japanセレクトショップの先駆けである『THE COVER NIPPON』をディレクション。デザイナー・バイヤーの両視点を活かし、産地のブランディングや商品開発、店舗や展示会のコーディネート・PRなど幅広い領域で活動。日本のモノづくりを未来に繋げるために、つくり手とつかい手を繋いでいる。
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