庭コラム
庭に出て、空気を感じながら庭ごはんをいただく。ひと味もふた味も違う、
とびきり美味しい時間が生まれます。庭ごはんのヒントになるような、レシピをご紹介!
晴れた休日には、庭にテーブルをセットして、おそとでおうちごはんをしたいですね。家族がそろって、空の下で食べれば、いつものメニューもごちそうに。
そんな日にぴったりなレシピを、アウトドア料理研究家の高松 美里さんに教えてもらいました。
アウトドアブランドとコラボした料理企画をはじめ、雑誌や広告のスタイリングなどを手がける。Instagram(@misatotakamatsu)では、子どもと一緒に楽しむ食育アウトドアクッキングや、ホームパーティーのおもてなしスタイリングなども併せて発信。
どうしてこんなにおいしいのでしょう。家族がみんなそろっておそとで食べるごはん。キッチンから空の下へ運ばれただけで、いつものメニューがとっておきのごちそうに早変わりします。
それはきっと、降り注ぐ明るい陽ざしが、肌を撫でるやさしい風が、家族の気持ちをのびやかに解き放ってくれるから。季節を告げる花の香りや木々の緑の濃淡が、みんなの五感を呼び醒ましてくれるから。いつもより開放的な場所で、時間を忘れて、ストレスを忘れて、ゆったりと味わう。それだけで、お料理はなんだかとてもおいしくなるのです。
小鳥たちのさえずりや気まぐれに届く葉擦れの音があれば、テレビやBGMはもう要りません。自然と家族の会話も弾みます。子どもたちの勉強のことやお友だちのこと、いまいちばん好きな遊びや将来の夢。パパやママのお仕事のことや家事のこと、まだちいさかった頃の出来事、おじいちゃんやおばあちゃんとの思い出。普段なかなか話せないことも、おおらかな時間の中なら、たくさん語り合って、親子の心の絆も深まります。
丸いパンに切れ目を入れ、間にレタスなどの具材を挟む。バゲットは上に彩りや味の組み合わせを考えながら具材を盛り付ける。
ちょっぴりピクニック気分、遠足気分になれる〝おそとでおうちごはん〞。きっと子どもたちの胸もわくわく。普段はなかなかしてくれないお料理やテーブルセッティングも、その日はきっと自分からお手伝い。ママの味を覚えたり、食卓のマナーを学んだり、食文化に触れるきっかけにもなります。
ガーデニングで育てたハーブを摘んだり、きれいに咲いた花をテーブルの上に飾ったり。ママから植物の知識を学べば、食の時間は、土とふれ合い、木々や草花にふれ合うひとときに早変わりです。
おそとだから、少しぐらいの食べこぼしだって、気にしない気にしない。パンくずを小鳥たちがついばみに訪れたり、アリの行列ができたり。パパに野鳥や昆虫のことを教われば、食事をしながら、ちょっとした野外観察も一緒に楽しめます。
そう、食育だけではありません。おそとで楽しむ食事は、いろいろな生命を身近に感じたり、陽ざしや風に季節を感じながら、四季の巡りや自然の営みを全身で学習できる素敵な時間にもなるのです。
わが家の中なのに、日常過ごしている空間のすぐ目の前なのに、一歩そとに出るだけで、そこは、美食の場であり、家族のコミュニケーションの場であり、自然があふれるリゾートの場であり、学びの場。さあ、晴れた休日には、〝おそとでおうちごはん〞。とびきり豊かな時間を、とびきり新しい笑顔を、いただきましょう。
Norico=写真 宮尾 惇=文
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